捻挫の再発予防

捻挫の再発予防

軽い捻挫なんてない!甘く見ると危険な捻挫

場面は部活動などのスポーツの試合中や練習中。
バレーボールを追いかけて、
サッカーやバスケのルーズボールを追いかけて、
野球の試合中一塁ベースに駆け込んで…
足首をグネってなった経験、ありませんか?
痛くて痛くて歩けない。見る見るうちに足首が腫れてくる。
痛いけれど…動かそうとして、動かせないわけではない。
あ、これは、多分、あれだ!捻挫だ!
よし、折れてない!よかったよかった軽い捻挫で。
でもまぁ一応テーピングしておこう!

こういう事って、よくある事だと思うのですが、
医師の立場からすると、これほどよくある間違った対処法はないのです。
プロ野球ニュースで試合中ケガした選手の状況を伝える時に、
「軽い捻挫で、骨には異常がない模様。すぐに復帰できる…」
などという表現がまかり通るのも問題なのです。
プロ野球の試合で捻挫しても、何故すぐに復帰できるのかというと、
捻挫してすぐに取る対応が適切な対応をとっているからです。
テーピング一つとっても、
ベンチ裏で控えている専門のトレーナが施すテーピングは、
患部をしっかりと固定しているのです。
ですから、捻挫という重大な怪我が起こっても、軽い症状ですむのです。

捻挫という怪我を甘く見て、テーピングの講習を受けた事もない人が
見よう見まねでテーピングを施し、
しかもその後の試合に出すなどは愚の骨頂であるといわざるをえません。
捻挫はクセになる。といわれますが、その理由の一つが、最初に捻挫をした時に
適切な処置をしていなかったという事も挙げられます。
「捻挫がクセにならない」為にはまず、足首がグネっとなった時は、
足が動かせるからといって甘く見ないで、医師の診断を仰ぐ事。
また、見よう見まねのテーピングは返って逆効果である場合もあるので、
何かの本をちょっと読んだり、誰かがしているのをみた自己流テーピングを
施して応急処置をするよりは、足首を固定するサポーターやプロテクターを
準備して頂いた方が、医師の立場としてはよほどありがたいのです。